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大工さんとの打ち合わせ(訳した後)

  • KINE 杵岩
  • 2019年12月12日
  • 読了時間: 3分

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KINE の 杵岩 です。

 

 前回の続きで、大工さんとの打ち合わせの話です。

その話を訳してみます。



大工  「おはよう。」

私   「おはようございます。早速ですが、これが今回の図面です。」

大工  「何坪あるん?」

私   「33坪です。」

大工  「いつまで叩かなあかんの?」

→「いつまでに工事を完了させないとあかんの?」


私   「2月頭から3月末までです。」

大工  「根太なん?合板なん?」

→「床を貼るために必要な下地がある仕様?床板の厚みを増して、下地をなくす仕様?」


私   「今回は根太レスです。」

→「今回は、床板の厚みを増して、下地をなくす仕様です。」


大工  「図面のここ、壁くりぬいてるけどガラスいれるん?」

私   「ここはアッパッパーです。」

→「ここは、何も設けず開口のままです。」


大工  「キッチンの横小さな空間できるけど、どうするん?勝手悪ない?」

私   「勝手悪いからコロシしてください。

    地しゃくってキッチンより面落ちで仕上げて下さい。」

→「使い勝手が悪いから、塞いでください。

  下地が干渉するので、切り欠いてキッチンより出っ張らないようにしてください。


大工  「きれいにしゃくるから、暴れてないの頼んでな。」

→「きれいに切り欠くから、木材の伸縮、曲がりが少ない材料を頼んでな。」


私   「はい。寸3を1束いれときます。」

→「35mm×35mmの木材をいれときます。」


大工  「キッチン遊び大きいから、合板かまして、チリなくすで?

    あとキッチンカウンター飛んでるから、

    50飲み込ますわ。だから大きめに頼んでや。」

→「キッチンの取り合いの壁隙間が大きいから、合板をはめ込んで、2つの面の僅かなズレをなくすで?あとキッチンカウンター支柱同士に距離があり、たわんでくるから、壁内にカウンターを50mm組み込ますわ。だから大きめに頼んでや。」


私   「50ずつ伸ばしたらちょうどいいので、1間の壁芯々で頼みますね。」

→「50mmずつ伸ばしたらちょうどいいので、1820mmの壁の間で頼みますね。」


大工  「バルコニーキャンチしてるけど、軒天何張るん?」

→「バルコニー片方は壁に固定され、反対側は空中に浮いている片持ち梁になっているけど、その見上げたところの天井は何を仕上げにするん?」


私   「羽目板張ります。外壁との仕舞い悪いから、垂れ勝ちにして下さい。」

→「素材にくぼみを加工を施した仕上げ材張ります。外壁との干渉部の仕上げ方法が好ましくないから、外壁側を羽目板の下部まで伸ばし、外壁に羽目板を突き付けて下さい。」


大工  「間くずれして割悪いから、わくで?」

→「1間(1820mm)より短くなっていて、規制寸法ではきっちり施工できないから、材料の幅を切るで?」


私   「わいてください。」

→「材料の幅を切ってください。」


大工  「分かった。棟上げ雨降らんかったらいいなぁ」

→「分かった。家の梁、柱を組んだ後に、屋根部の工事を行う日雨降らんかったらいいなぁ。」


私   「そうですね。頼みますね。」


と、このように訳せます。


私がこのように訳しましたが、人によって解釈の仕方が違ったり、地方によって通用しない言葉があります。

また、年代によっても大きく異なります。



まだまだこの業界の会話には、様々な言葉があります。

また紹介いたします。


続く・・・




ここには、大工さんのこと、日々のお仕事のこと、建築業界のことを書いていきます。


何か質問があれば、いつでもお答えいたします。

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